澄んだ水ときれいな空気

長野県で依存症について考えています。

記憶

母を連れて温泉に出かけた。

途中、車の中で里帰り出産の話になった。

私は里帰りはしていない。

夫の家でお世話になった。

 

母は、その事実も正確には覚えていなかった。

その上、私のために通いで手伝ったと言っている。

母は記憶から消した。

帰って来ることを拒んだことを。

そして、夫の家へ2回も帰ったのはそれだけ良くしてもらったのだねと言った。

私は答えなかった。

無言だった。

何度も返事を求めていたが、丁度温泉に着いたので、諦めたようだ。

 

記憶はある時には残酷だ。

自分の都合の悪いことは良いように書き換えられる。

 

やられた方はずーっと覚えている。

まるでいじめのように。

それとも私の記憶が書き換えられているのか。

わからなくなってきた。